社会的共通資本

Japanese language

Published Nov. 20, 2000

ISBN:
978-4-00-430696-2
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ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的 に魅力ある社会を安定的に維持するこのことを可能にす る社会的装置が「社会的共用資本」である。その考え方や 役割を,経済学史のなかの位置づけ、農業,都市, 医療, 教育といった具体的テーマに即して明示、混乱と混迷の現 代を切り拓く展望を開いていく、著者の思索の結晶.

2 editions

伝統的な日本人経済学者の代表的な考え方の本

この本は2000年に書かれて感じられます。宇沢先生が自分の経済学の理論を説明して、その考え方を経済だけでなく、学校、交通、環境、一般的に社会まで活用します。日本人としての意見と経験ポリシーも検討して、その時期のアメリカ人の代表的な経済学者と比較すれば革命的ですが、今普通になりました。重要なのは宇沢先生はたくさん意見を上げますが論理的な議論以外に全く証拠がありません。もしこの議論の背景の知識がなかったらこのほんの中身から充実に評価できないと思います。現代読者として評価できますが、新しい事はなくて、古い考え方、特に新自由主義流の見方、は残されてしまっています。日本の文脈を検討する経済学の活用入門書として役に立てると思いますが、それ以上のコンテンツを求めると他の本を読んだほうがいいです。

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